SPICE5

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川崎さんはそう言って。 ゆるく握っていた手を、一旦外し。 改めて『恋人つなぎ』にする。 なんか、嬉しそうなんだけど。 き、気のせいだよね。 って、アレ? 気づくと、反対側の手をコッソリ得能さんが 握ってきて。 小さく耳元で「圭吾には内緒」と呟いた。 何してんだか、この人。 一瞬、緊張が緩み。私は心の底から、笑った。
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