終点 線路はどこまでも

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「約束、守ってくれたんだね……」 「ありがとう、本当にありがとう」 彼女たちの移動を助けたくれた人々、何より困難な道のりを乗り越えて約束を果たそうと駆け付けてくれた二人に、スロロコは感謝してもしきれなかった。 「「じゃあ」」 「えきちょーさんも」「ナロー先生も」 「「これからどんな事があっても一緒だよ、別れちゃダメだからね」」 声を揃える弥生ちゃんと吹雪ちゃん。 スロロコは顔を見合わせ頷き合うと、改めてこの先の夫婦円満を誓うのであった。 「今度はわたし達が約束を守る番ね」 「わかった、約束するよ」 そうして、改めて抱き合う四人を見ながら鳳翔さんは(誓いの言葉はあの子達の前でした方がよかったかしら………)等と考えてしまうのであった。
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