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根暗な僕は、いつもイジメの対象にされる。
髪が少し長くて、友達もいなくて。
見た目が悪いから?
そんな問題じゃない気がする。
どこか根本的な所から、僕の事そういう風に見えるのだろう。
キヨマサだって、そうだ。
そんな僕に目をつけて、うさ晴らしにイジメてきて。
結局僕は、そういう運命なんだ。
誰からも求められず、誰からも認められず。
そうして終わっていく、つまらない人生。
僕は携帯を握りしめ、枕に叩きつける。
血が出そうなほど思い切り唇を噛み、誰も見ていないのに怒りを露わにした。
誰も、見ちゃいないのに。
誰も、気付いてくれないのに。
何に、期待してるんだろう。
何に、縋ろうとしているんだろう。
縋っても叶わないなら、求めたって傷付くなら。
いっそ自分から、自分の存在を消してしまえばいいだろう。
それなら僕は、ラクになれる。
そう思った僕は携帯を投げ捨て、部屋のタンスから少し長めのタオルを取り出した。
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