1通のメール

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まさか、ゲームや漫画でよくある未来の自分からの手紙か? そう考えるだけで、かなり馬鹿馬鹿しい。 口から漏れる不気味な笑いが、僕自身をゾッとさせる。 そのままで、いい? この状況を、そのままでいいって? 「ありえねぇだろ……こんなクソみてぇな世界がよぉ!!」 そのままで良い訳、ねぇだろうが。 世界から見放された僕に、今更居場所が作れる訳が無い。 僕という要らない者に、存在する価値は無い。 キヨマサからイジメを受け、ただでさえ心はズタボロなのに。 「これ以上、どう生きろっていうんだよ……」 気付けば僕は、涙を流していた。 返ってくるはずのない、未来の自分からのメールを見つめながら。 そのままで生きたら、待っている未来。 存在を消してしまえば、失われる未来。 不確定な存在でありながらも、その未来が待っているのなら。 「もうちょっと、頑張ってみよう……かな」 少しだけ、もう少しだけ。 頑張ってみようと、僕はボクを励ました。
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