祝賀電報

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4人は車道沿いを歩いていく 俺1人が少し離れた所を歩き、周囲を警戒する姿を見て、また3人は笑っていた なんとか無事大学に到着し、門を潜った俺は大きなため息をついた 「だから言ったじゃん……登校だってこれ……」 「死が付いてんだぞっ!!……何あるか分かんねぇだろっ……」 「そんなビビリほっとこうぜ~……受付始まってる……」 「このやろ~っ……」 「はい、チョコ……少しは元気出るよ?……」 「お~っ……助かる……」 チョコを口に含み、俺も3人の後を追った 何事もなく始まったセンター試験2日目 だが俺にとっては朝からの緊張で集中力なんて無いに等しいレベルだ そして迎えた昼休憩 周りには参考書を読みふける者や、友達と楽しくお喋りしている者もいる 俺達は後者だ 「………終わった……」 「何辛気臭い事言ってんのっ!!……ほらっ、元気出しなって~っ!!……」 「イッテッ!!……」 「後半分残ってんだからさ~……」 「馬鹿力かっ!!……もうちょっと手加減しろっ!!」 「2人共やめなよ~……見られてるよ?…」 「ほっとけほっとけ……バカは見られて育つ……」 「「あぁん?…」」 「え?……そうなの?…」 「千里も鵜呑みにすんなよ~っ……」 「……あぁーっ!!くそっ……あれもこれも全部この所為だ…」 俺はそう言ってまたあのメールを見る 「ちょっと見せて?山紫君…」 「……はいよ…」 少々不貞腐れながら渡したスマホを千里は覗き込んだ 「フフッ…いつ見ても面白い…」 「んん?…」 「あっ、違うよ?……バカにしてるとかそんなじゃなくてっ!!…」 「私も1つあったなぁ~と思って…でも、ここに載ってないから大したことじゃなかったんだろうけど…」 「え?何々?!!千里っ!!……山紫のネタあんの?…」 「私達の知ってる事?…」 「食い付くなっ!!」 「俺も是非聞きたいな……冥土の土産に…」 「俺をすぐ殺すなっ!!…なんか分かんないけど絶対言うなよ~千里っ!!」 「……言わないよ…」 「でも、いつかタイミングが合ったら言っちゃうかも…」 「色んな事も一緒に…」 「色んな事?…」 「なんだ?俺は何を仕出かしたんだぁ…」 「命以上に失くすもんなんてさすがに無いってっ!!…」 「そっ、そんな大した事じゃ…」 「もういっそ死んで楽になったら?」 「すぐ殺すなってっ!!」
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