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楽しい楽しい昼食を終えた4人は後半の試験に全力を注ぐ
そして午後6時頃、すべての科目が終了した
再び再集合し、帰宅しようとする4人
「よしっ!!……お前ら3人は先に帰っててくれ……巻き込む可能性がある……」
「そうか……じゃあ帰るぞ~……」
「えぇ?…置いてっちゃうの?山紫君…」
「行くよ~っ…千里~っ……」
「えぇっ?……」
「いいのいいのっ!!あいつ自分で言ったんだからさ~……」
「あれが自業自得ってやつだ……」
「え?…え?…えぇ~っ……」
俺の下から去っていく3人
悲しくなんかないぞ……俺は悲しくなんかない……
他人に迷惑をかけない為仕方なくこうしてるんだからなぁ~……
しばらく風に当たりながら、薄暗くなった大学のベンチで俺は黄昏ていた
センター試験の受験生の波の中、巻き添えにしてしまう可能性を考慮して、そこで時間を潰す
さっぶっ!!……
外はキツイか……中入ろ…
山紫は身震いしながら一先ず建物の中に避難した
こん中ならちょっとはマシだろ……
……気合い入れねぇとな……
ふと入った廊下には掲示板が並べられる
へぇ~……サークル多いなぁ~……
………ん?……
そして1枚のポスターに目が止まった
都市伝説解明サークル……
……なんだこの分かり易すぎるサークルはっ……
その時ふと思った
このサークルでもし、この呪いが解けるなら……と……
そんな上手い話し………あるわけないか……
心は半ば諦めかけていたが、自分の足は地図が示す所へ歩き出していた
写メに撮った地図を頼りに何とか目的の部室にち辿り着く
校舎の裏のこんなとこに……
目的地の都市伝説解明サークルの部室には辿りつけたが、もちろん誰の姿もなかった
だが、気になる物がちらほらと見える
なんじゃこりゃ……
部室の入り口に近づいて行くと、壁際には鉄製の盾と矛が
題名 矛盾
と書かれた紙の下に注意書きもある
魔法の盾
どんな呪いも弾き返す反射の盾
どこぞのRPGか……
魔法の盾を手にしながら少し期待していた自分に腹が立っていた
「何してるんですか?……」
!?……
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