第1章

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それから数日間、私たちは思いきり話して、遊んで、笑った。どこまでもまっすぐな彼女はなるほど確かに竹らしい。 そして、ある日。つまり、最期の日。 「見てください!咲きました!」 「おーっ!すごい満開!」 昨日一昨日くらいからポツポツ咲いてはいたが今日は一気に咲いた。緑の中に散りばめられた花は、宇宙と星の色を変えたようでまさに爽快かつ美しい画だった。 「……綺麗ですね」 「……綺麗だね」 その景色に二人揃って見惚れる。だが、時は残酷にも流れる。 段々と、彼女の姿が薄くなっていく。 「枯れたら、じゃないんですね」 「みたいだね。……ねぇ、一ついいかな。名前、考えてきたんだけど」 「……名前。私には結局無いものでしたね」 クスリと彼女は微笑む。 そして彼女は、いや 「竹音(しのん)、っていうはどうかな?って。私の架音から考えた安直さだけど」 「架音に竹音……。繋がりみたいなものがあって嬉しいです」 竹音は私の手をとる。
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