第1章

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「友達……うぇへへ」 「いつまで笑ってんのさ」 私も友達の多さじゃ胸を張れないけど。数合わせのために呼びやすい便利な人って自覚もあるし。 それに霊体の友達は私も初めてだ。 「だって私を心配してくれて悩み解決の手伝いをしてくれる友達ですよ!こんなのもう親友なんですよ!初めての友達が親友ですよ!」 「別に心配してはいないけど……そういうもんなの?」 「私たちがそう思えばそうですよ!」 ぐいぐい迫ってくる上に眼がキラキラでスゴい。後光みたいな特殊な何かが出てそう。 にしても親友ねぇ。まぁ、確かに好きなんだけど。少なくとも、学校の子達よりは。 でも親友ってなると疑問符。そんなに仲いいかな?って気がする。貴女みたいに心の距離を縮地法とかできないんですよ私。 「そうだねぇ」 「目をそらしました!今そらしました!」 「もくひけーん」 「木皮剣?」 「何か違う」 なにこのグッダグダ。友達になったとたんこの距離って、しかも私もこのテンションって。 そのあともとりとめのない雑談をしたり、イタズラされたり色々あった。
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