迷子

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「迷った」 息子の夏休みに家族旅行。 何もない田舎だが海が凄い綺麗な穴場だ。 小腹が空いたので深夜のコンビニに。 色々買えたが道に迷ってしまい、帰り道が分からない。 直ぐに戻ると思い携帯は旅館に。人に聞こうにも明かりも無く寝静まっている。 その上、先程段差に躓いて落ちてしまったし踏んだり蹴ったりだ。 「仕方ない。適当に探すか」 諦め手当たり次第小道に入り旅館を探す。 すると開けた所に出て辺り一面花畑と少し大きな川が流れていた場所に出た。 「綺麗な所だ。明日皆んなと来よう」 景色に見惚れていると、川の向こうに旅館を見つけるが橋が見当たらない。 「川は浅いみたいだし靴下が濡れるくらいいいか」 川に足を突っ込んでゆっくり渡り、明かりのついていない旅館につき扉に手をかける。 「ハハッ。ちょっとした冒険だったな」
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