二十年後の『リア充』

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それは僕のまわりは男の子ばかりで、メアド交換できたのも男の子ばかりなんだ……。 できたら、女の子ともメアド交換したい。女の子とスマホでこっそり、電話したい……。 まわりの友達にそんなことも言えず、スマホを持ってクラスでも、ちょっと目立つ風になった僕に友達は『リア充なんかになるなよ!』と口を酸っぱくして言うんだ。 もし、みんなに内緒で女の子とメールしたら『うらぎり』になるのかな? そんな『もんもん』としたある日、僕に一通のメールが届いた。 誰からなのか、さっぱり分からないメールだ。 僕には変なサイトからは、メールが来ないはずなのに……。 ちょうど、お昼休みでみんなでスマホで色々と『けんさく』している最中だった。 『誰からだよ?もしかして、女か?』 僕はぶんぶんと首を振った。 『女の子なんかにメアド教えてないもん!』
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