二十年後の『リア充』

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疑うみんなの前で僕は、本文を開いた。 それの出だしは二十年前の僕に、だった。 僕は、それを声に出して読む。 『二十年前の僕に。君はスマホを手に入れて浮かれているだろう。女の子とメアド交換したくて、ウズウズしているだろう。だけど、止めておけ。二十年後の君は綺麗なお嫁さんと可愛い娘に囲まれている。物凄く幸せなんだ。それは君がスマホを手に入れてから、男の友情を育んだからだ。それが、お嫁さんは男らしいと言って僕を旦那にしてくれたんだ。だから、君はリア充反対を貫きなさい。将来、きっと幸せになれるから……』 僕は読み終わって『ぜっく』した。 まわりのみんなは、騒ぎだす。 『未来のお前からメールかよ!』 『お前、将来、リア充になるのかよ!』 『うらぎりもの!』
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