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「いえ、何も…。仕事の邪魔をしてすみません。失礼します」
店員にそう言って俺はコンビニを後にした。
屋敷に戻ると、高月が俺に声をかける。
「旦那様、どうなさいましたか…」
「…なにがだ」
「なんだか、とっても暗く沈んだ表情に見えたので…」
顔にも出ていたみたいだな…。
隠していたつもりだったのだが。
「探してる人が見つからない気持ちはおまえは分かるか?」
「…もしや、恋されてます?」
先に俺の質問に答えろよ。
恋なのかは分からないが、心が彼女を求めているのは分かる。
「…さぁな。…それより、俺の質問にも答えろ」
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