使用人たちの恋事情＋α【短編集】

見つけた想い人

「これは申し訳ありません。探してる人が見つからない気持ちは私にも分かりますよ。旦那様は異性のお方をずっと探しているのでしょう？」

「…そうだ。どうしても諦めきれなくてな」

こんなにも他人を求めたのは初めてだろうか…。

学生の頃は彼女は居たが、それほど他人を求めることはなかった。

どうしても、あの彼女に会いたい…。

「諦めなければ、いつか会えますよ」

「そうだな…」

あのコンビニにもう一回寄るか…。

何か手がかりが手に入るかもしれない。