404人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
彼女の情報を得てから数週間が経った。
ようやく彼女に会えるまでのゴールが掴める手前で来ていた…。
名前は楠木未遥
現在は母親と二人暮らし。
父親が莫大な借金を残し、それを返済しながら切羽詰まった生活を送っている。
寝る時間も削り集めた情報はこれだけでも使える。
そして、今…
俺は彼女の住む家に来ていた。
目的を成すために。
家のインターホンを鳴らして出てくるのを待つ。
間も無くして出てきたのは彼女の母親だった。
「はい…」
「こんにちは、はじめまして。私は霧生と言いますが。少しお時間いただけますか?」
最初のコメントを投稿しよう!