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見慣れない人物の俺に彼女の母親は眉間に皺を寄せた。
怪しまれても仕方ないが…。
「とりあえず、中へどうぞ…」
「ありがとうございます。お邪魔します」
「話とはどんな話なんですか?」
お互い向かい合う様に椅子に座り、先に口を開いたのは母親。
「話と言うのは、あなたの娘さんを買わせていただきたいと言うことなんです」
「……それはどう言うことでしょう。何故、大事な一人娘を見ず知らずのあなたに渡さなければならないのですか」
母親は俺に不審な目を向けながら言う。
そう言うのは親としては当然の反応か。
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