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だが、俺も引き下がる気はない。
二人の抱えた弱みを話に切りだす。
「失礼ながら、あなたと娘さんはかなりの借金の返済に困ってるのでは?今の生活ではあなたも娘さんも苦しい生活でしょう?」
「他人のあなたには関係ない話ですよね」
一瞬、驚いた顔をしたがすぐに冷静な表情で俺を見る。
「それだけではない筈だ。あなたたちは旦那に付きまとわれてるみたいだけど…」
「……あなたは一体何が目的なの?」
「最初に言ったように娘さんの未遥さんを私にください。借金の返済も私が肩代わりしますし、それに万が一のこともありもし旦那に娘さんが狙われないように私のもとに居れば安全だと思いますが」
「……」
「あなただって、旦那から解放され借金からも解放され楽になるのでは…?」
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