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彼女は直ぐに母親を呼んで戻ってきた。
「未遥、こちらがあなたを買ってくれる霧生さんよ…」
「……はじめまして楠木未遥です」
話は済ましてあるのか、彼女は俺に無表情な顔を向けながら頭を下げる。
はじめましてじゃないんだよ…。
会うのは二回だから、これがな。
「あぁ、はじめまして。今日からよろしく。荷物の準備は?」
まだ用意されてないのが見えて俺は彼女に尋ねる。
「今、持ってきます」
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