1章 前世よりの再会

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「おにいちゃん!あそぼっ!あそぼっ!」 とりあえず、リビングに通したものの、ペタペタとくっつき回られたりと、俺は千羽に好き放題にされていた。 「今何時かわかるかい?千羽さん。」 「千羽でいいよぉー。 あそぼっ!時間なんて関係無い!」 「いや…もう寝る時間だからな? 」 「えーっ!わかった! ねよぉー! 叔母さんに手土産も必要だし!」 「手土産?」 嫌な予感がする。 千羽は、俺にぎゅっと抱きつくと耳元でそっと囁く。 「千羽ねぇ。 叔母さんへの手土産何が一番喜ばれるかなぁーって考えたの。 やっぱり!孫かなぁーって!」 「まてまてまて!? まず、お前何歳だ!! どう見ても俺より年下だよな!」 「うん!でもおにいちゃん! 私は大人だよっ! こう見えて、13歳です!」 「見たまんまだわ! 手を出したら捕まるレベルじゃねーか!」 「えーっ。でも前世では1歳で大人だったよ?」 「犬と人間一緒にすなぁー!!」 「あーでもでもでも! 愛の逃避行!なんてロマンチックでいいと思わない?」 「愛の逃避行じゃなくて、それは立派な誘拐事件だから! 捕まるの俺だけだから!」 突っ込んでたらキリが無い。 てか疲れる。
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