1章 前世よりの再会

3/13
前へ
/41ページ
次へ
俺は千羽をこの場に放置し、寝る事にした。 「もう。お前はそこのソファ使っていいから、寝ろ! どうせ帰るつもりないんだろ?」 「えーっ!おにいちゃんと寝たい!」 「ダメだ!お前は身の危険を感じるから!」 「えーっ!絶対叔母さん喜ぶよ?」 「黙れ!ロリビッチ! 俺は健全な生活を送りたいんだ!」 「ブーブー。」 俺は、ぶーたれる千羽を置き去りにし、そのまま部屋に戻っていく。 〝全く、いきなり夜中に押しかけてきてなんなんだ!あいつ。 でも、本当にクロなのか? もしそうなら…咲夜は……〟 俺は考えながら階段を登り、自室の扉を開ける。 「わぁー!ここがおにいちゃんの部屋かぁー。」 迂闊だった。 千羽がこっそり俺の後をついてきていたのにも気づかず開けた為、千羽が部屋になだれ込んできてしまった。 「おまっ!? いつの間に!」 「うへぇー。 こんな所にエロ本はっけーん!」 「やめろっ!見るな。」 俺はお宝を千羽から取り上げ、千羽の届かない高さまで高らかに掲げる。 「あっ!返せ!返せ!」 「ダメだ! これは俺のだ!」 「むー。 いいよ?もう中身確認しちゃったし。」
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加