第1章

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翌日 「ツッキー、ベルトの調整終わったでつよー」 昼飯時、ダズが変身ベルトを持って部屋を訪ねてくる 「……ああ、丁度昼飯を多めに作って困ってたところだ。食べていけよ」 俺は少し躊躇ったが、ベルトを受け取りダズに昼飯を誘う 「おー食べる食べる」 ダズはそういって部屋に上がり込む。 俺は、二人分の皿を用意して、ついさっき作った炒飯を盛り付ける 「そろそろお昼のニュースの時間じゃね」 ダズがそう言うので、俺は部屋のテレビをつける 丁度、ニュースが始まったところで、二人で炒飯を食べながらニュースを眺める 『本日のトップニュースは、昨日F市に現れたら怪人を倒した、ニューヒーローです』 「ブハッ!」 そのニュースを俺は飲みかけていたお茶を吹き出す 「ちょ、ツッキー汚っ!」 「うるさい、それよりもなんだこのニュースは」 テレビを指差してそう言う 「ツッキーのニュースに決まってるじゃないでつかwww」 「いや、なんで俺が……」 『先日現れたヒーローですが、魔法少女のようですが、大型バイクでの登場に、怪人を素手で倒すという、魔法少女らしからぬ戦いぶりにネットやSNSで大きな話題を呼んでいます。今回はヒーロー専門家のヒイロさんにお越しいただいて……』 「何!もうネットで話題になっているというのか……恐るべしネラー」 「因みに、トゥイッターのトレンドも全部ツッキーのことでつよ」 「マジか…………マジだ…」 スマホからトゥイッターを開いてトレンドを確認すると、全部俺の事に関する事だった 因みにチャンネルの方はもう8スレまで建っている 「なんてことだ……こんな大勢の人に知られるなんて」 俺はに両手両膝を着き、愕然と項垂れる
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