第2章

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「どうかしたのか?」 「いや、それがね。なんか壊れちゃったみたいで、お湯が出てこないの」 「それなら、俺の部屋のを使えばいい」 食べおえた皿をシンクに戻し、自分の部屋に戻り風呂にお湯を溜める……が、一行に水がお湯になる気配をみせない 「あれ?……おかしいな……」 もう少し待ってみるが、残念ながら水のままだ 二部屋同時にこわれるなんて……どこか故障でもしてるのか。こういうときダズがいればあっという間に治してくれるんだが、居ないのは仕方がない。今日は温泉にでも行くとしよう。 「うちのも壊れて水しかでないから、近くの温泉に行こう。歩いて10分くらいのところにあったはず」 自分の部屋を出て、式峰の部屋にもどりそう告げる 「そっか、じゃあ仕方ないか。温泉にいきましょうか。まだ7時半だし」 式峰は、立ち上がって温泉に行く準備を始める 「じゃあ、外で待ってる」 俺は、すでに準備できているので、部屋の外で待つ。 少しすると、式峰が荷物を抱えて出てくる 「お待たせ、それじゃあ行こうか」 式峰とならんで歩き、温泉に向かう。途中、コンビニを通りすぎたとき、ガラスに自分の姿が映りふと気づく あれ?ちょっと待て、風呂が使えないからな自然な流れで温泉に行くとか言ったけど……俺……これ女湯に入らなきゃならないじゃん。 しまっっっっったああああぁぁぁ! 気づくのが遅れた! 今から引き返す方が逆に怪しい………かといってこのまま女湯に入るのは流石にアウトだ。
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