第2章

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「それもそうか……だが、複数ある能力一つがバレたところでどうということはない。それに、瞬間移動とわかっていても、移動先がわからなければ対処はできまい!」 再び、姿を消す 「(来るっ!どこからだ。背後からか…いや、上!)」 フォースハートは、バッと上を見上げる 「残念、下だ!下下下ぁ!」 フォースハートの下に寝そべるような形で瞬間移動したビターホワイトマスクは、両腕に仕込んでいた隠し刃で、フォースハートを突き刺そうとする 「危ないっ!」 俺は思わず咄嗟に声に出して叫ぶ 「くっ……しまっ」 フォースハートは刃を避けようとするが、足がビターホワイトマスクの体に引っ掛かりバランスを崩してしまう 「もらった!」 ビターホワイトマスクの隠し刃が、フォースハートの柔肌を切り裂かんと迫る [あわや、フォースハート絶対絶命か……そう誰もが思った瞬間、奇跡は起こった。足をとられバランスを崩しながらもフォースは、なんとか踏みとどまり体勢を0.1秒でも速く体勢を立て直そうとした。そしてその際、転けじと咄嗟に出した左足が、ビターホワイトマスクの股間を強く踏み潰したのだ。もう一度言う、股間を踏み潰したのだ。男ならば、これがどういう事かはわかるはずである。] 「あぎやぉふぃっ……お……おぉ……あ………あ…………」 悲鳴にならない悲鳴を上げ、白目を剥きピクピクと痙攣するビターホワイトマスク 「…………ご…ごめん……ホント……」 流石にフォースハートも悪く思ったのか、足をゆっくりと退けながら謝る 「………俺、魔法少女でよかったかも」 ビターホワイトマスクの惨状を見て、股間の縮こまるような思いになり、始めて魔法少女であることに感謝する。今は縮こまるものないか [ビターホワイトマスク(色んな意味で) 再起不能]
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