第2章

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「こんなにクールな対応なのに……ツンじゃないなんて……はっS!?しぐれちゃんってSだったのね。もう、そういってくれれば私Mになるよ」 自分の体を抱きしめ、くねくねと腰を動かす式峰 「……おいどうした。さっきの戦いで頭でも打ったか」 割りとマジでどうした…… 「いやぁ……しぐれちゃんがお泊まりって考えるともう妄想が止まらなくて」 「……おい、帰るぞ」 「うそうそ、0割冗談だよ」 「おいやめろマジで」 「もー、しぐれちゃんは可愛いな」 「…………はぁ……好きにしろ」 ツッコミを入れるのに疲れた俺は、暫く式峰のしいたいようにされる ◇◆◇◆ 翌朝 「おっはよー」 目が覚めると、既に式峰が起きて朝食を作っていた。 俺が小さいのでベットに二人で寝たのだが、いつもと違うベッドなので速く目が覚めてしまった 「早いな。まだ7時じゃないか」 「いや、普通はそのくらいでしょ」 「俺は休みの日は10時くらいまで寝てるけどな」 ……高校3年で大学決まってた時期は平日でも2時くらいまで寝てたけどな。 「寝る子は育つっていうけど、寝すぎは体に毒だよ」 「………本当は昼まで寝ていたいけどな。ところで、俺が寝てる間なにもしてないよな」 この台詞、本来なら俺が言われる側だよな……と、思いつつもそう言う 「…………あ、もうすぐご飯できるからね」 俺から目を反らしてはぐらかす式峰 「………おい、なにもしてないよな?」 「……してないよ」 「今、間があった「朝御飯できたよー」……まぁ、なにもなかったことにしておこう」 式峰が俺の言葉を遮って、朝食を運んで来たのでこれ以上この事について聞くのはやめにする
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