第2章

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「それは……」 「探したぞ、ダークドリーム」 突如、公園のジャングルジムの上に全身に毛が生え、鋭い牙と爪を持った狼男が現れる 「ウルフール…なんの用」 少女は敵意剥き出しでそう言う 「帰ってくるのが遅いから、わざわざ迎えに来てやったんじゃないか」 ジャングルジムから飛び降りる狼男 さて、また蚊帳の外に追い出されそうな予感がするぞ 「私は……帰らない。もうあなた達とは関わりたくない」 少女はうつむき加減になりながらそう言う 「我等を裏切ると言うことか?……弟がどうなってもいいのか?」 「っ……」 狼男に言われ、うつむき、唇を噛みしめ小刻みに震える少女 なるほど、弟を人質にとられて従わされていただけか…… 「それに、もう帰る場所なんてないだろ」 「………っ」 その言葉を聞き、涙を流す少女 さて、そろそろ我慢の限界だ……… 「おい、そこの狼。さっきからこんなに可愛い女の子に、随分とひどいじゃないか」 「なんだお前は、部外者はひっこんでろ」 「部外者?………いや、部外者じゃない。なんせ俺は、正義の味方だからな………さあ、この子の弟を返してもらおうか」 俺は、変身ベルトを巻いてそう言う 「今から見ることは、誰にも言わないで。できれば忘れるんだ」 俺は少女にそう言い、狼男に向き合う これで、変身した姿がマスクドライダーだったらカッコいいんだけど……魔法少女じゃしまらないだろうな。 「変身」 俺は、そう思いながら変身する 「クレセントガール!」 「………え?」 「………は?」 変身した俺の姿を見て、固まる二人………まぁ、無理もない
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