第3話

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ピンポーンピピピンポーンピンピンピンポーンピンピンポーン 今日は講義が休講なので、ぐっすりと眠っているとやけにリズミカルなインターホンに起こされる これは、ダズだな……まったく、帰ってくるなら連絡くらいしろというのに 「なんだ、ダズ朝っぱらから」 「いや、もう11時ぞ……いやぁ、ちょっと報告があって、今日ツッキーの部屋で焼き肉どーよ?」 既にスーパーで肉や野菜を多めに買ってきているダズ 「聞く前からやる気満々じゃないか……まぁ、明日は土曜日だし構わないが報告ってなんだ?」 俺は、材料を受け取りながら聞く 「いや、まぁ後で話すお。出来れば式峰殿もお呼び願いたい」 「ああ、わかった。そうだ、一人、お前に会わせたい子が居るんだが」 自分の部屋に戻ろうとするダズを引き留めてそう言う 「会わせたい子……だれぞな?」 「お前のお隣に引っ越してきた女の子だよ」 「マジですかktkr!」 「相手は中学生だからな。」 「中学生……?」 何気なく、自分の部屋の隣の部屋を眺めるダズ 「人の気配がないみたいだけど、一人暮らし?」 「……多分な」 よくはわからないが……そうだと思う 「中学生で一人暮らしとかなにそれ……大丈夫?」 「一人暮らしできてるから、保護者はいると思うけど……ちょっと訳ありでな」 「と、言いますと?」 「……とりあえず、中で話そう」 俺は、ダズを部屋に上げて麦茶をだす 「話の続きだが、その子はもともと悪の組織の幹部的なポジションで……」 俺は、俺が知ってる限りでその子の事情を話す 「なるほど………まぁ、少し謎はあるでつけど概ね理解したでつ。っていうか、なんで僕と会わせたかったでつ?」 「ん、お前のお隣だからって理由と、色々と手を貸してやって欲しいからかな」 「まったくもう、ツッキーはお節介焼きさんでつな」 やれやれと言った風に、首を左右に振るダズ 「自分でもそう思うよ。まぁ、話は終わりだ連絡しとくよ」 「ういっす……あ、ところでツッキー」 「ん?」 「考えたんだけど、式峰殿には正体を教えた方がいいんじゃないでつか?」 「は?」 こいつ、いきなり何を言い出すんだ
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