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「魔法使えないのに『魔法』少女なのかよ!」
「ツッキーどうせ魔法あっても使わないでしょ」
「まぁ、そうかもしれない……って待て!俺、この格好で戦うのか!?」
「……え?ほら、ヒーローだし」
「いやいや、俺の求める理想のヒーローは、こうもっとかっこよく、強く、ハードボイルド感溢れるヒーローなんだよ。これじゃどう見ても真逆だろ!」
「失敬な!強いでつよ!」
「強いだけじゃ意味ないだろ」
「ヒーローはハートっすよ。見た目よりもハートが大事なんす!さぁ、行け魔法少女クレセントガール」
「適当に誤魔化すな。っていうかなんだその名前」
「可愛いでござろう?デュフフwww」
「別になんとも思わねーよ。というか、やらねーよ魔法少女とか」
「ええー!それは困るで御座る。そのベルトも製作費用は50億。両親の遺産の大半をつぎ込んで作ったで御座る。戦闘データがとれないと大損でつ……」
「なんちゅー代物渡してくれてんだ!」
50億ってもう遊んで暮らしていけるじゃねーか!
「戦闘データが取れれば、それを元に色々開発出来て儲けられるで御座る!お願いで御座るよ。そのベルトで戦うで御座る!」
「そういわれると……だが、しかしだな」
そう言われたら戦ってやりたいが……この格好で人前に出るには抵抗がな……
「ちゃんとバイト代も払うで御座る!月50万「引き受けよう」」
俺、魔法少女始めました。
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