第1章

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『せっかく見逃してやった命を捨てるというのか……しかたない。惜しくはあるが、邪魔立てするなら、例え可愛らしく尻尾も食べる人間といえど容赦はせん!喰らえ、バブルショット!』 怪人は口から泡を高速で吐き出す 「うわっ!」 俺は慌てて右に回避する。泡はそのまま直進し、コンクリートの柱に直撃すると、破裂して柱を破壊する なんて威力だよ……まったく…… 『まだまだ!バブルマシンガン』 怪人は、高速の泡を連射する 「くっそー……そんな危ないもん連発すんじゃねー!」 俺は泡を回避しながら怪人に突っ込み、腹を全力で殴り付ける。 『ぐっっはあぁっ!』 あまりの威力に胴体は二つに別れ、怪人は口からブクブクと泡を吹きながら地面に倒れ、最後に爆発する 「けほっけほっ……爆発するなら先にいえよ……けほっ」 もろに爆発に巻き込まれたが、服や髪が少し汚れたこと以外に特に外傷はない。 身体強化は攻撃だけじゃなく、防御にも使えるらしい 俺は頭や服についた汚れを払い落とす 「おい、なんか爆発あったけど怪人倒されたんじゃないか?」 「それじゃあ、ヒーローが来たってことか。見に行こうぜ」 ん、野次馬が集まってきたな。 「おい、あの子ヒーローなのか?」 「可愛いな」 「写メとっちゃお」 やべ……スゲー目立ってる…… 速いところ帰ろう。
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