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『せっかく見逃してやった命を捨てるというのか……しかたない。惜しくはあるが、邪魔立てするなら、例え可愛らしく尻尾も食べる人間といえど容赦はせん!喰らえ、バブルショット!』
怪人は口から泡を高速で吐き出す
「うわっ!」
俺は慌てて右に回避する。泡はそのまま直進し、コンクリートの柱に直撃すると、破裂して柱を破壊する
なんて威力だよ……まったく……
『まだまだ!バブルマシンガン』
怪人は、高速の泡を連射する
「くっそー……そんな危ないもん連発すんじゃねー!」
俺は泡を回避しながら怪人に突っ込み、腹を全力で殴り付ける。
『ぐっっはあぁっ!』
あまりの威力に胴体は二つに別れ、怪人は口からブクブクと泡を吹きながら地面に倒れ、最後に爆発する
「けほっけほっ……爆発するなら先にいえよ……けほっ」
もろに爆発に巻き込まれたが、服や髪が少し汚れたこと以外に特に外傷はない。
身体強化は攻撃だけじゃなく、防御にも使えるらしい
俺は頭や服についた汚れを払い落とす
「おい、なんか爆発あったけど怪人倒されたんじゃないか?」
「それじゃあ、ヒーローが来たってことか。見に行こうぜ」
ん、野次馬が集まってきたな。
「おい、あの子ヒーローなのか?」
「可愛いな」
「写メとっちゃお」
やべ……スゲー目立ってる……
速いところ帰ろう。
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