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____私は友達が少ない。小学校の同窓会に参加したところで、私を誘った友人が成長した女性の胸元に夢中になってしまえばあとは抜け出すタイミングを計るだけである。
カシスを口にふくみつつこっそり私も3サイズチェックをしていると私の"哀れ"携帯ちゃんがすてきな音楽を歌いだす。
「・・・おまえ、それはやめれ」
いい感じで女を口説いていた中江が一瞬でげっそりして俺の携帯に手を伸ばすが電源に触れる前に"哀れ"携帯ちゃんは静かになる。
今日はあえてメールの着信音を長目に設定している。
加えて選曲は「ピンク?恋する乙女ちゃん?Ber.アユム」である。
俺が慕ってやまない素晴らしいお方、歩さんの素敵な歌声。しかし歩さんのオモチャ高橋はどうやら悪酔いしてしまったようだ。
急にシリアスになった高橋にお持ち帰り待ちの持川さんは非常に困っていらっしゃる。
これは笑うわ
心のなかで高らかに笑いながら携帯に手を伸ばす。
これは歩さんに仕組んでもらった。
俺の帰る口実を作る代わりに"偶然"出会って高橋をお持ち帰りしていただく予定、、
貴様の"天国"はこれからだ
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