第1章

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前にも、何処かでこんな体験したなと30歳の誕生日を迎える直前の今日の夜私はパソコンに保存しておいた一通のメールを探す。 10年前二十歳 成人式の後高校の同窓会をやろうと当時クラスの中で漠然とそう決めて高校の卒業式もそれなりに中の良い友達とも離れた大学生活の最中同窓会をやるとの葉書が届きもう自分が二十歳(せいじん)したのだとレポートに追われていた夜に昼の内に届いたであろう葉書を見つめた。 とりあえず、顔くらいは出さないとなんて思って出席の所に丸をつける。服をどうしようなんて考えているとパソコンからメールが届いたことを知らせる音が鳴る。レポートの事かもしれないと飛び付くとそこには見慣れないアドレスと見覚えのありすぎるアドレスからのメールがきていた。とりあえず上から見ようと知らないアドレスのメールをウイルスに気を付けながら開くと高校時代密かに好きだった憧れのクラスの男の子からのメールだった。 友達からアドレスを聞いたこと私が携帯をあまり使わないからとわざわざ友達が両方教えたらしい。 そして同窓会に出席するのかという質問とその日少し話がしたいとのことだった。私はわざわざ悩むこともなく気軽に了承を示すメールを送った。 次に見覚えのありすぎるアドレスをみる。 これは、私が使ってるアドレスだ。 気味が悪いとは思いつつも私はそのメールを開いた。 そこに書かれていたのは、 後悔していませんか?私は後悔しています。という言葉だった。 メールを読み進めるとこれを送ったのは10年後からの自分で内容は同窓会の日に彼から結婚を前提に付き合ってほしいと言われること。そして久しぶりに会った将太が帰り道に自分に昔から好きだったと言われ付き合ってほしいと言われること。そして私はその二人の告白をされた翌日にお父さんから頼まれて結婚を知らない人としなければいけなくなること。 それを二人に伝えると行動を起こしてくれること。 しかし、10年後の自分はどちらも断り今はその生活に後悔していること。 など、中々ショッキングな事が書かれていた。 私は、先ほど彼に送ったメールを編集し直し同窓会前に会ってそのときに話を聞かせてほしいと書き再び送り直したのだった。 ピーンポーン 軽快な玄関のチャイムと共に隣に住んでいる幼馴染みが煮物片手に扉の前に立っていた。 先ほどのメールを見たせいか身構えてしまう。
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