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「駄目です。まだ準備が整っておりません。反旗を翻すにはどうしてもコマが足りません。もし、今行動を起こすとなると、メンデル、アイザック、獄炎、オルカという主力との戦闘は避けられません。さらに、トーマス、凛子、ハワード率いる3部隊も戦闘に加わるでしょう。」
「凛子が隊長!?」
黙っていればよかったのだが、思わず口走ってしまった。果物を口へ運ぼうとしていた龍王の手が止まった。
「あら、アンタ知り合いなの?」
「あ、いえ、それほどでも……。」
「どっちなんだよっ!!!!」
「し、知り合いです、知り合い!」
「じゃあ、話が早いわね。その凛子って奴をこっちに引き入れればいいじゃない。」
さらに龍王を止める立場だったはずのユナが追い打ちを掛けた。
「それはいいですね。さらにルセテがもしハワードに勝利したら、沿岸警備隊もこちらに引き入れられます。」
「それ最高じゃない。ぎゃは、ぎゃは、ぎゃはははは!!」
最悪の展開を迎えることになった気がする。
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