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それはしんしんと雪が降る夜だった。
真夜中の緊急出動要請。
警報アラームは領土内中心への接近度から7段階ある緊急レベルのMAXを示している。
重い体を起こしどうにかベッドから這い出した私は、束ねた髪をピンで止め洗面所へと向かう。
敵襲?
――違う。
この国に賊が侵入出来るはずがない。
きっと初期世界をクリアし、ここエタンセルへと送られてきたプレイヤーだ。
久しぶりの侵入者……いや、この国にとっては歓迎者だろう。
私にとっては――
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