一八の選択

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一刻も早く師団長のもとに……。 俺はぎゅうっと拳を握りしめた。そして、振り返り隊員達に檄を飛ばす。 「行くぞっ!! 狙うはランスロットの首だ。だが、絶対に無理はするな。この部隊は誰一人欠けてはならないということ肝に銘じろっ!!」 アイク師団長から授かった言葉を俺は忘れない。今ここで俺の部隊だけ師団長のもとに駆けつけたら、エミールもいない赤い薔薇師団は間違いなく壊滅する。 俺がやるしかない。 赤と青が次々と交わる混戦の外で、奴の姿を捕捉した。ランスロットの部隊は濁流の外から赤い薔薇の横っ腹を突こうという動きを見せている。 「インビジブル効果を発動しながら、ランスロットを急襲するぞっ!」 俺はそう叫びながら走り出した。
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