ディダムの子×3

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´ 「後ですね、たったの三十里足らずですよ~~ なぁんて、昔の人は軽いわよねぇ~ 本当に足が棒になりそうよ!」  キーコはそんなことをぶつぶつ言いながら、一向(ひたすら)アニーへと繋がる道を歩いていました。 「アニー! 何で結婚なんかしたのよーーっ! 子供まで拵(こさ)えちゃってさ…… ぅわぁんーーーっ!  あたしが過去へ行こう、何て言わなきゃ良かったんだよ~~」  陽もだいぶ傾いてきました。 「ぅわぁんーーーっ!  今夜は何処に野宿すればいいのよ、寂しいよ~~」  キーコは、お百姓さんの家に泊めてもらおうと思いましたが……。 「いちいち説明すんのも面倒臭いしぃ」  そのうち適当な寝床を見つけたのでした。 「あ~~~ ここならお星様も良く見えるし…… 何よ! さっきからブンブンブンブンって五月蝿い蚊ねぇっ!」  と、喚きながらその蚊を鷲掴みにしたのでした。 「何よこれ…… 蚊にしちゃ大きいわね?   長い耳があるわ?」  キーコは掴まえた物を摘まんで、目の前に寄せました。 「ふぅ~~ん  うさぎに似てるけどぉ 足がキャタビラだわね……アハハ まるでディダムとキュリオシティを足して割ったみたいだわね………   ええっ!」 ´
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