小説を書く上で必要なもの

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 小説を書くには何が必要か。それはあちこちで語られているし、適当な事を言ってしまおうと思う。  小説を書く時に一番必要なものは、想いだと思う。モチベーションとも言う。  どんなに空想が好きでも、うまい文章を書ける人でも、やる気がなければ書けるはずがない。小説と言うのは面倒なものなのだ。  では、どうやってそれを維持していくのか、と聞かれれば、私はそんなものはないと答えるだろう。維持なんてしなくていいのだ。書けるモチベーションの時に一気に書く。そしてやる気がなくなったら他の事をする。それを繰り返せばいい。  私は書いて、飽きたら頭を使わなくていい事を、散歩や軽い運動をしながら、設定やらキャラの性格を考える。思い返すとも言う。そうしていればその内に、この設定でこの展開なら、このキャラはこうするだろうと思えてくる。そして書きたくなったらまた書く。その繰り返し。維持なんて事は余計なエネルギーだ。締め切りがあるわけでなし。もし締め切りがあるのならば、頑張れとしか言いようがない。期限があるとしても、だとしても息抜きは必要なのだと思う。  小説はやる気との勝負である。自分の力量以上を無理して出そうとする必要はない。長編小説なんて書きたいなら尚更だ。常に最高のモチベーションなんて維持できないのだから、ともかくエンディングまで書ききる方がいい。書き直しも控え、下手に感じられても一旦書きった方が、自身の力量を見る機会にもなる。そうしていくつも書き上げていけば、後で自分の作品を読み直す事すらも勉強になるだろう。  そうしてやる気のある状態で書くという事が、面白い小説を書く上で必要なもののひとつだろう。  まあ、それが直接面白い小説に成るわけではないのだが。今回の話は、小説を書くというだけの話である。
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