過去の俺へ

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『受験はやめろ後悔する』 「はぁ?」 俺は、思わず小さな声を漏らしていた。 誰がこんなメールを… 「えっ!?」 ふと見たら差出人のメアドは俺のもの。 一体、どうなってるんだ? 何かトリックがあるのか? 気にはなったが、俺はその気分の悪いメールを削除して携帯を閉じた。 見なきゃ良かった… きっと、誰かのいやがらせだ。 そんな相手はすぐには思いつかなかったけど、僕の才能をねたむ誰かがきっと送って来たんだ。 (気にすることなんてない!) 俺は大きく息を吸い込んで深呼吸した。 こんなつまらないことは忘れて、精一杯頑張ろう!今日は受験の最終日なんだから… 俺は、心の中の意識に頷いて、受験会場を目指してまた歩き出した。
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