憂等生の私のこと

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スイッチを押すと、 そこにはハルカワ アスコがいた。 前の席に座っていて、 良く忘れ物をしている子だ。 だから、 たまに廊下に立っていたりするのを見る。 勉強はあまりできない。 運動はふつうより少し良い。 けれど、だからこそ、なのか ハルカワ アスコの周りには とても沢山の友達がいる。 私とは正反対の女の子。 『……ユウナちゃーん! お見舞い来たよー!』 連絡帳を片手に、ハルカワ アスコは笑う。 何も知らずに明るく笑う。
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