憂等生の少女と未来メール

憂等生の私のこと

けれど、
私はどうすれば良いんだろう。

私はだれかに愛されてるって
書いてあったけど
それは良くわかない。

お母さんには愛されている自信がある。
あんなに高いお月謝で塾に
通わせてもらっているのだから。

だけど、良くわからない。

今更だけれども。
このメールは
未来のメールという得体の知れないメール。

受信して読むのは、
まだ良いのかもしれないけど

返信したら、
ウイルスに感染してしまうかもしれないメール。

だから、メールを送り返したくても送れない

ううん、違う。
この優しいメールにさえ、
酷い事を言われてしまったら、つらいから。

だから、メールを返信できないだけ。

だって、涙で濡れた床を
掃除しながら考えていることは
未来の私にメールを送るか送らないか、
じゃなくて、
どういうメールを送ろうかなってことだったから。