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オンラインゲームをやってよかっと思う。
回復役をやっていて良かったと思う。
そんな出来事があった。
「ビシがいてくれて良かった」
そう言われる度に柄にもなく
照れてしまう。
あの時も、チャットで会話して
照れてしまった。
心の中で暖かいものがじわりと
湧いてくるのがわかった。
一通りチャットし終えたあと、
僕はふと部屋の片隅に眠る
銀色の携帯に目をやった。
今はその役目を終えて静かに
眠るだけの携帯。
僕はそれに手を伸ばし、もうスマホになって忘れていたが
それでも、体の何処かで覚えているのか慣れた手付きで開いてみた。
--当然、電源なんて入らない。
だが、僕は懐かしくなり
部屋の奥から充電ケーブルを取り出して繋いでみた。
しばらくして、携帯の電源が入るようになり、僕は少し不馴れな手付きでメールを、フォルダを開いてみた。
そこには宝物があった。
僕をオンラインゲームに導き、
僕に優しさを教えてくれて、
今の回復役である僕の原点となった二人の大切な記憶がそこにあった。
--語ろう、
今はもう会えない
二人の仲間の事を・・・・
あの懐かしく輝いていた
冒険の話を、、、、、
これは、人を癒す回復役の心を
教えてくれた二人の仲間の出会いの物語だ。
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