第壱話『ライブジャック犯は、ゴスロリ少女!?』

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 私はステージのすぐ手前まで走り、エレナ様を呼び止めた。無意識の内に起こした行動だった。エレナ様が私の方を向いた。 「私、すっごく感動しました。あ、あの、その……これからも応援します。がんばってください!」 「ありがとう。来てよかったわ」  エレナ様は優しい笑顔で返答すると、ステージ裏へと去っていった。ちゃんと返事してくれたよ、嬉しい!  ライブジャックされていたことなんて、すっかり頭から消えていた。  今日のことは、一生忘れない。色々な意味で。
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