第1章

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 担任がいなくなってから、携帯を開いてみると。 『お疲れ様でーーーす。なっ成功しただろ。先輩のおおきかっただろ?? マジ俺今でも思い出すんだよね』  なんて呑気なメールなんだ。 『お前のせいで見つかったし』 『でもお前は処罰なし!! これって成功だろ!! 大丈夫だって言ったじゃん』  得意げなメールに少し腹が立った。初めて覗きをして、それを見つかるって。今回は運が良かったようなもんだ。 もう絶対やらないと、一人頷いた。 『とにかく、もう覗きはすんなよ! お前は直ぐに捕まるんだから。まぁもうしないと思うけどさ。捕まってよかったじゃん、変態君』  そのメールを最後に、未来の自分からのメールは来なくなった。正直、変態という文字に腹が立ったが、捕まって良かったのかもしれない。  あぁ、でも先輩のあのセクシーな姿……忘れられないな。 それから、一年後。 「あっ、メールだ」  そのメールには、画像が添付されていた。今から覗きをしようとする、自分の姿が写っている。 「よし!!」  俺はメールを作成した。 『大丈夫だ!! お前ならできる』  送信……    お わ り
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