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『本当だよ。入れるよ。あの家に入って遊んでたら誰もいなくて……』
『チッ。しゃあない。俺も一緒に行くよ』
チャリオットが泣き出すとパンサーがムクリと起きた。
「珍しいですね」
千琉がニッコリ微笑むとパンサーはスウッと猫用の出入り口へと歩いていく。
『別に。俺はガキの嘘を暴きに行くだけだよ。それに……。ルキアの天然とガキだけじゃ、何かあった時面倒くさいだろ?』
パンサーは猫用の出入り口の前で立ち止まり、少し振り返ると何事もなかったように扉を押し開け出て行った。
『ち、ちょっと!天然って何よ!天然って。それが年上に言うセリフなの?』
ルキアはテーブルからピョンと飛び降りパンサーを追った。千琉が慌ててチャリオットを床に置くとチャリオットも急いで二匹を追いかけて行く。
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