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「ツキ。田沼さんのお宅、分かりますね?」
『知らないって答えても探し出せってことだろ?猫日下町の三丁目に住んでるって、前に田沼さんが言ってたから』
「えぇ。多分、ツキに会いたがっているでしょうね。会えたらこの中身をあげて下さい」
千琉はハンカチをツキの首に巻いた。
『ニャーチル、中に何が入っているの?』
「このお店の招待券ですよ。田沼さんにはいろいろとお聞きしたいことがありますからね。他のお客様には内緒ですよ」
千琉はノアにそう説明すると人差し指を口に当てウィンクをした。
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