第1章

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「え…と?これは…」 委員長も未来の自分からメールを貰ったの? 「昨日、突然来たんだよ。 今屋上に行かないと、彼女は二度と手に入らないって…」 「彼女…?」 「そう。キミの事だよ。 あのまま飛び降りるつもりだったんだろ?」 サラッと私の髪の毛をひと掬いする委員長は何だか色っぽい。 「えっ…!いや、その…そう…だったけど…!」 「もう、死なないんだよね?」 「…はい…」 「良かった。」 委員長は何気なく私の手を握るとそのまま歩き出した。 私は引っ張られる様にして歩く。 あぁ、私はこの人とずっと生きていくんだな… 直感でそう思った。 ねぇ、未来の私。 きっと私の未来は明るいよ。 だから未来の私も、愛する人とずっと一緒に居てね。
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