第1章

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初夏の爽やかな風が吹き抜ける学校の屋上。 私はボンヤリと校庭を見下ろしていた。 部活動の他の生徒達の声が聞こえる。 ピロピロピロピロリン 私の携帯の着信音が鳴り響いた。 「お母さんからかな?」 何気無く携帯を見ると、知らないアドレスから届いたメールだった。 「迷惑メール?」 最近の迷惑メールは内容が凝ってて面白いので、取り敢えず目を通す事にしている私は、ちょっとワクワクしながらメールフォルダを開いた。 するとそこには、私の想像の斜め上を行く内容の文章が書かれていた。
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