5人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょ…!長い!長いし嘘くさい!!
何よ!とある組織って!!」
あまりのバカバカしさに、笑いながらも読み進める。
初夏の爽やかな風が、校舎の縁に立つ私のスカートを少しだけ捲って通り過ぎる。
あと一歩踏み出せば、未来の私は改造人間にされてしまうらしい。
昔、お兄ちゃんと一緒に変身ヒーローの番組を見ていた事を思い出した。
いつも私が悪役で、お兄ちゃんにヒーローキックを受けては泣いていた事もついでに思い出した。
この文を読む限りじゃ、このまま飛び降りたら私は正義のヒーローになれるんじゃない?
あれ、本当はさっきまで怖かったのに、飛び降りる事がちょっとだけ楽しみになって来た。
さぁ、未来の私、私の未来はどうなるの?
最初のコメントを投稿しよう!