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私はメールを読み終わると、ふふっと笑いが零れた。
自業自得で自滅していくあいつらを笑ったのもあるけど、それより何より未来の私が愛する人を殺さなくて済んだ事に安心した。
「何かいい事あったの?」
その声に顔をあげると、そこには昨日の屋上ぶりに会う委員長が立っていた。
「いっ、委員長っ!?お、おはよう…」
「おはよう。」
ふわっと笑う委員長は目の毒だ。
きっと真っ赤になっているであろう顔を伏せて隣を通り過ぎようとしたら、また腕を掴まれた。
「ね、一緒に行こう!…嫌…かな…?」
「う!ううん!そんな事…無いけど…」
パンパロパンパロピ
間の抜けた着信音が鳴った。
「あ、ゴメン。僕だ。
…ふふっ!解ってるよ。…離さない…」
委員長はメールを読むとそう呟いた。
私が疑問符を頭に浮かべていると、クスクス笑いながら携帯の画面を見せてくれた。
そこに表示された文を読む。
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