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フ「あーぁ、泣かしたぞ どーすんだよ、こいつ」
紫「俺のせい!?俺のせいなの…か?」
ジュ「うぅー…」
紫「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ジュナリス!ストップ!泣くなってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ニヤニヤと笑いながらフローズンは面白がって茶化してくるのを横目に俺は慌てて膝から下りた
そして体勢をジュナリスと向かい合わせにし、正面から抱き締める
手を背中に回し、母親が子供を慰めるように背中をリズムよく叩いてやる
しばらく続けいると、ジュナリスがすがり付くように俺の背中に腕を回してきて、仕方ないと甘受しておく
そうでもしないと、彼は喉が渇れるまで泣き叫びそうだった
ジュ「紫苑っ…シオ…ンっ…!」
紫「はいはい、俺はいるから大丈夫だよ 消えたりしないから、ね?」
ジュ「やぁぁぁぁっ!」
肩口にある頭を左右に振って拒否をあらわにする
首筋に毛先が当たってくすぐったい
どうやら思っていた以上、ジュナリスの心に負担がかかるらしく、早計だった事を思い知らされた
しかし彼には承諾してもらわないと困る
紫「別にずっと距離を置けって言ってるんじゃないんだよ ごめんね?俺の言い方が悪かったんだ」
ジュ「離れ…るっ…イヤっ…ごめ、なさ…オ、レっ…」
紫「うん、うん 分かってるけど、嫌なんだよね?詳しく話すから、よく聞いて ジュナリス、こっちを見て?俺の顔を見て?」
ジュ「…っ…」
少し体を離し、すでに涙でグズグズな顔が上がる
イケメンなせいか、とても絵になる光景だ、と思ったのは内緒だ
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