第二章 俗に言う、前途多難かよ!

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翌日、俺は王道君に接触しないように早朝から起き出し、行動を開始した 新入生である一年は学園内を知る為に今日一日は休みとなっている 紫「じゃぁ、頼んだよ?」 『了解です、マスター』 了承の言葉と共に黒いものが俺の元から散って行く カチャリと音を立てたのは、フタ付きの黒いツボ 増殖型ゴーレム、クロスケ君 それを手元にある真っ黒なツボから増殖と共に排出、学園内にばらまいた 彼等には、学園内の情報を集めるように命じてある 情報と知識はいくらあっても邪魔にならない あらゆる場面で役立つ あ、そうだ 一つ思い付き、再びクロスケ君を一匹だけ出す クロスケ「おはようございます、マスター」 紫「おはよう、クロスケ君 君には、ある人物の監視を頼みたいんだ、そいつが俺の近くに来そうな時に報告して欲しい いいかな?」 クロスケ「了解です」 紫「そいつの情報は入ってるね?」 クロスケ「はい、問題ありません」 紫「じゃぁ、お願いね」 一匹のクロスケ君が消えるように飛び去る 監視させる人物は、もちろん王道転校生 同室なら仕方ないが、出来るだけ接触したくない 故に監視し、回避するという手段を選んだ 余所(よそ)で何してようが構わないけど、俺に被害が回って来ないようにしてよね 王道転校生君
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