第二章 俗に言う、前途多難かよ!

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「いや、だ…やぁ!グッ…うう…」 拒絶と呻き声、後のは泣いているだろう声 俺は全てを救う神でも、博愛主義者でもない 自分勝手で自分の為にしか動かない 数秒前に、被害が来なければ勝手にやってくれと思ってたぐらいだ だから、これは人助けとか言われる生温いものではない ここ、かな? ゲフェン学園の敷地は広く、用途ごとに建物が点在する その中でもいわゆる倉庫として使われているらしい小屋の前に下り立つ 小屋にしては少し大きい気がするが、今は気にするものではない 「う…や、だ…たす、け…て…!」 音はまだある 周囲を見回しても音に応える者は見当たらない 溜め息をつきたくなる こういう場所では何らかの警備システムがありそうだが、暴行事件が多発しているという噂がある以上、期待出来ない 紫「全く、俺もお人好しになったもんだね……………いや、人じゃなったな俺」 独り言よろしくノリツッコミをかまし、部屋を出る前の変装を解いていく 頭のウィッグとネクタイを外し、倉庫である空間に放り込む 上着を肩にかけるようにする 流石に金色の目は晒せないのでカラーコンタクトはそのまま付けておく この格好が何だか、分かるかな? はい! 某復活の鳥の名前を持つ、風紀委員長様スタイルだよ! 学ランでないのは仕方ない! 代わりに少し長めのブレザーを羽織ったよWWW
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