第二章 俗に言う、前途多難かよ!

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もう一度、周囲を確認し、中へとつながる扉に向かって足を振り上げた ガァンッ! ドアノブごと鍵を壊し、蝶番も半壊にした 直後、埃っぽい空気が鼻に寄ってきたが、気にせずに中へ足を進める 入り口から奥まった所にいくつかの気配を感じ取り、盛大に顔をしかめた やっぱりか 薄暗い中、体格がいい男が三人と小柄な少年が一人を見つけた 少年の衣服は破かれ、暗くて分かりにくいが、頬が赤くなっている とりあえずは、と空間の入り口を羽織っている上着の影に開き、カメラを取り出す 紫「はーい、チーズ♪」 パシャパシャパシャ 有無問わず撮った 何を、と問われれば、男達を、だ しばらく呆然としていた男達がハッと我に返り、怒りの形相を向けて来た 「おい!何をした!?」 紫「何をした?暴行傷害の証拠ですが何か?あぁ、強姦未遂も追加だね あーぁ、この事が知れたら君達はお先真っ暗だね、間違いないよ おめでとう!」 「なっ!」 三人の男達は顔を真っ青にした後、一人が俺に向かって吠える 「そんな物!父上にいえばいくらでm 紫「消せる、とでも思う?」っ!?」 紫「君達の親がどんな地位についているか知らないけど、世の中はそんなに甘くないよ 君達がこれ以上、何かしようものなら、それなりの処置を施す事になる どのレベルか、はご想像に任せよう」 威圧感がある低い声で言い、目を細める いつの間にか、彼等の体がガタガタと震えている 紫「さぁ、どうする?」 ニタリと氷点下の笑みを浮かべた
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